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（１）自分を許す　[自分自身] [編集]

（第１回）自分を許す

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　心に関する言葉を一つ選んでいただき、その言葉にまつわるお話をお聞きしています。

　今回の心に関する言葉は「自分を許す」です。この言葉には、どのような意味・思いがあるのでしょうか。

　こころセラピーハートランドの大岡セラピストにお話をお聞きします。

◇◇◇◇◇

―この言葉を選ばれた理由を教えてください

　相談者の方と接していていると、過度に自分のせい、責任だと考えている人がとても多いんです。

　心の病気になったことに対して、自分に罪悪感をもっています。

　さらに家族に対して家事ができないことや職場の人に対して『役に立たない』ことに強い罪悪感を持っていて、そのことがさらに自分を追い込んでしまっているようです。

　また、過去に起ってしまった事に対して『あの時こうしていれば』とか、亡くなった人に『なんでもっと優しくできなかったんだろう』という罪の意識がもとになって苦しんでいる人が多くいます。

　また、人に対して、怒りを手放せない人もいます、相手を許さない自分に罪悪感を持っています。

　そんな状態になった時に、「自分を許す」という言葉を思い出してもらいたいと思い、今回お話ししたいと思います。

―そのような思いをお持ちの方がカウンセリングに来られた時、どうされるのですか？

　そういう状態の人は過去に何か不幸なことがあって、それが原因で苦しんでいらっしゃる方が多いので、セラピーでは、まず過去へのトラウマ（心の傷、後に心的障害の原因となることが多い）を除去するということから始めます。

「病気になったのは、あなたのせいじゃないよ」「これまでがんばり過ぎたから今は休む期間なんだよ」といった心に響く言葉、自分を許す言葉を、（顔を中心に存在する）心に通じるツボを叩きながら、私の言う言葉をそのまま相談者の方に言葉に出して言っていただきます。

　ツボを叩きながら言葉を言っていただくというのは、心の奥の扉を開き、潜在意識にまで言葉を届ける目的があるんです。

　すると、少しずつ重石が取れるように心が軽くなっていきます。

　セラピーが始まる前とは、「えっ」と驚く位に、表情が変わっている人もいます。優しい顔になるといった変化をするんですよ。

―それには時間が、かかるのですか？

　相談者のお話をよくお聴きした中で、心の症状の原因であろうと推測される過去の不幸な体験を探っていきます。

　そして、その体験にまつわる感情を除去します。

　原因である過去の体験のトラウマを除去できれば、比較的短期間で心の症状を解消できます。

―感情を探るとはどういうことですか。それは、忘れてしまうとか、無くしてしまうとかなんですか？
明日に続く。（インタビュー：こころセラピーハートランド（福岡県）大岡道世カウンセラー）