(4)コミュニケーションで意識することは? [こころ]


(最終回)コミュニケーションで意識することは?

―コミュニケーションのコツとして、具体的に、今からすぐできそうなことがありましたら、教えてください。

 良く言われるのが、否定的に物事をしゃべらないという言い方です。なるべく肯定的に話しをしましょう。
 
『 でも 』

 例えば、「でも、」と言わない。これを言わないで、しゃべるのって結構難しいのですが、これを言わないように心がけてみてください。
「じゃあ何て言ったらいいの?」ということになりますが、「でも、」とは言わずに、「そして、」と言うようにしてみてください。

「そして、」は、意味がうまくつながらない場合、相手の意見を否定したい場合には、うまく使えないということがあると思います。

 そういう時には、接続詞をつけないで、直接言ってみてください。

 例えば、AさんとBさんが映画を観終わって・・・
(「でも、」を使った場合)
Aさん「あの映画良かったよね」
Bさん「でも、僕はあっちのほうがいいなあ」

(使わない場合)
Aさん「あの映画良かったよね」
Bさん「へ~、僕はあっちのほうがいいなあ」
 でもって言っていませんが、あなたがAさんだとしたら、どう思いますか?

 「でも、」は普通に皆さん使う言葉だと思いますので、「でも、」を「そして、」を使うように意識することがまず大事です。

 「でも、」という言葉が持つ意味、相手に与える影響というのを、少し頭の中で、整理しながら、少し意識をして会話をしてみると、他の会話が変わってきます。

 そうしたら、「あっこんな風に、言わなきゃ相手に伝わらない」「こんな風に言わなければ前後の文脈が合わない」という風になってくると、その人はコミュニケーションの仕方に対して、非常にいい意識を持つようになると思います。

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『 ね 』

そして、「ね。」です。

「○○せよ」とか「○○だよ」ではなくて、
「○○してね」とか「○○だよね」という風に、最後に「ね。」をつけてみましょう。

 僕自身ではないのですが、実際に喧嘩して仲の悪い時に、「ね。」をつけてみたら、あっという間に仲良くなったということがありました。 だから結構使えると思います。


『 間 』

あと少し難しいのですが、『間』です。沈黙というやつです。沈黙って結構恐ろしいものですよね?
 沈黙している時というのは、焦ったりだとか、ドギマギしたりだとか、頭の中で考えがグルグル回ったりしてしまうと思います。

 そんな時には、相手(私)も、おとなしく待っていることができたらいいですね。


『 開ける質問 』

 そして、質問の仕方を変えてみること。
 YES・NOタイプの質問の仕方ではなくて、何か開けていくような質問の仕方にしてみましょう。
「AとBどっちがいい?」
「AとB、それぞれの良い所と悪い所聞かせて!」


『 言葉の意味 』

 相手の気持ちを勝手に読まないこと、分からないこと、確認できていないことは、もう一度確認してみる。

 よく言われるのが、同じ言葉を互いに違った意味で使っているということ、多くありませんか?

Aさん「アレ、お願い」

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Bさん「あ~アレね」(あれ?あれ?アレってなんだっけ?)
 同じ意味の言葉で認識しているのか、自分はこういう風に捉えたけれど、本当にいいのかなあと、ちょっと確認してみるということを少し心掛けてください。

 特に、重要な場面で、使っていると後で誤解を生んでしまったり、いざかいの素になったりしますので、ちょっと控え目(謙虚)になるということも心掛けてみてください。


次回をお楽しみに!(インタビュー:カウンセリングルーム ケアセルフ(東京都)長谷川 栄司カウンセラー

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※本文は、長谷川カウンセラーへのインタビュー内容です。(2009年6月)
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