(3)無 用 の 用 [カウンセリング]
(最終回)無 用 の 用
―劇的な出来事でなくても、カウンセリングを利用されるようになるといいと思いますか?
理想としてはスポーツセンターやジムに行くような感覚でカウンセリングが受けられるようになると良いと思っています。
ちょっとした何でもないこと、でもちょっと何か心に引っ掛かることがあったり、「ああ、私、今何をやっているんだろう」とか『私は何故いつもこうなってしまうんだろう』というときに、本当に気軽に受けていただけるようになるのが、一番理想ですね。
本当に落ち込んでしまって、鬱状態になる前に、『自分の立ち位置』を確認する為にカウンセラーにお話をして頂きたいです。
―例えば、友達と話すのとカウンセラーと話すことの大きな違いは何ですか?
友達と話すのもカウンセラーと話すのも、話す目線の高さは一緒なんです。
ただ、カウンセラーは相手のすべてのことを一旦受容します。
例えば、友達と話していたら、「あらあんたそれは違うんじゃない?」「こうしたらいんじゃない?」とアドバイスのようなものを言ってくると思いませんか?
その時って、せっかく思い切って言ったのに何か否定された気持ちになりませんか?
カウンセリングの場合はすべて一旦それを受け入れます。どんなに間違った考えであっても、カウンセラーは受け入れます。受け入れられたことで、クライエントは『安心感』を得ます。
その中で、カウンセラーはクライエントにとって正しいか正しくないかではなく、クライエントにとって良いか悪いかを見極めます。
そして、カウンセラーは『無用の用』となって、クライエントと協同して進むべき道への援助をします。
カウンセラーは、クライエントを『おんぶ』したり、『抱っこ』したり、『一緒に手を繋いで』その道を進む事はできませんが、一歩進む為の立ち位置の確認と一歩進む援助をするのがカウンセリングだと思っています。
つまり、お話をして『自分に気づける』事が大きな違いだと思います。
―最後に一言お願いします
カウンセリングは決して敷居の高いものではありません。
勿論、自分とカウンセラーとの相性はあります。
心に何か引っかかったらカウンセラーを自由に変える権利はクライエントにあります。
この人なら何でも話せそうだと思えたカウンセラーに思い切って自分の思いや苦しさ、悲しみ、息苦しさ、モヤモヤを話してみてください。きっと、自分の中で変化が起きると思います。
次回をお楽しみに!(インタビュー:こころのリラクセーション(神奈川県)益子 えりこカウンセラー)
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※本文は、鈴木セラピストへのインタビュー内容です。(2009年7月現在)
ご訪問&niceありがとうございました。
心も身体も健康でなくっちゃ♪
「無用の用」心に届きました。ありがとうございました。
by way (2009-07-22 15:40)