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(1)カウンセリングを気軽に受けられるしくみがあったら [カウンセリング]

(第1回)カウンセリングを気軽に受けられるしくみがあったら

◇◇◇◇◇

 現代の日本では、心の問題が非常によく取り上げられるようになってきました。心の問題に取り組む一つとしてカウンセリングがありますが、今の日本では気軽に受ける状況にはなっていないようです。

 カウンセリングルーム ル・クールの山田記子カウンセラーは、カウンセリングを気軽に受けることができるように、カウンセリングの保険適用について考えています。

◇◇◇◇◇


―カウンセリングには、保険は効かないのでしょうか?

 はい、カウンセリングや心理療法に対して保険の適用が認められていません。

 一方、心療内科に行って、お医者さんと話している方もいらっしゃるかもしれませんが、それは、医療行為となり、保険が適用されます。


―それでは、まず保険が適用される病院や心療内科に行こうと思われる方も多いと思いますが。最初に病院や心療内科に行くとどうなるのでしょうか。

 例えば、「眠れない」と病院へ行くと、お医者さんは、「眠れる薬を出しましょう」と改善できるだろうと思う薬を処方します。でもこれは不眠症状といって、不眠という病気ではありません。病名をつけるのは、お医者さんの仕事ですが、病名がつかなくても症状があればお薬がでるようです。

 お医者さんの処方(薬)で治らないとは言っていません。治る方も多くいます。ただ、薬を飲まなくても解決できると思う場合も一色単にされてしまっていて、現状を悪化してしまっている部分も否めないと感じています。

 お医者さんは、症状を判断して薬を処方するプロですよね。セラピーの技術をお持ちの先生もいらっしゃいます。でも、やっぱり時間的限界はあるように感じます。

 また、症状がでると、早く治りたい、復帰したいという焦りや不安があるので、お医者さんの処方ではない方法で、自分で薬を増やしたり、減らしたり、自分で判断して、中断したりする人達も少なくないようです。薬を飲まれていて、その副作用で体調を崩されてからくる方も多いです。

 私は医療現場で働いてはいませんので、私の同業者やクライアントさんたちからの情報から得られた感想に過ぎませんが、薬を飲まれる前に、問題が深刻になる前に、心理療法を受けてくれたらと思うところもたくさんあります。


―カウンセリングに、保険が効いたらいいと思ったのはどうしてですか?

 「経済の法則」だから・・・以前、家庭教師をしていました。それが、心理療法士になろうと思ったきっかけでもあるのですが。

 親御さんは、お子さんが不登校になると、教育委員会の紹介のフリースクールや児童相談所といった公的機関にお子さんを連れて行き、その後に精神科や心療内科に行きます。そして、なぜか最後に家庭教師に相談されることが多かったです。

 当時は、心理療法をしているところも少なく、認知度も低いという理由もあり、カウンセリングにいくということは少なかったようです。最後に、家庭教師の所へくるのは、家庭教師もカウンセリングも有料で保険が効きませんが、相談機関は無料、病院では、保険が使えるという「経済の法則」が理由としてあったと思います。

 学校にいけない期間に、家庭教師として、学習補助やお話をすることができたら、子供たちも学校へ立ち向かっていけるのではと思いました。不登校になり、7年も8年も学校に行けなった子もいました。

 そして現在、カウンセラーをしていても同じようなことがあります。

 症状が出ると、問い合わせのメールや電話がかかってきます。そこで、金額(保険がきかないことなど)やシステム(月に何回か・・)というお話をすると、連絡が来なくなります・・・。1~2年経って、「数年前にお電話しました。今、精神科に通って、お薬をいただいているのですが、カウンセリングを受けられますか?」と連絡が入ります。しかし、経済的な理由から、来られたとしても月に1回が限度の場合もあります。

 カウンセリングは症状や状態により、月に1回でも成果をあげられている方もおられますので、まずは詳しくお話させていただけたらと思っております。


 明日に続く(インタビュー:カウンセリングルーム ル・クール(山形県) 山田 記子カウンセラー


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(2)カウンセリングを気軽に受けられるしくみがあったら [カウンセリング]

(第2回)カウンセリングを気軽に受けられるしくみがあったら


―カウンセリングに保険が適用されるとどうなると思われますか?

 心理療法は、万能ではないので、受ければ、すべての人が幸せになるとは言いません。それでも、可能性の選択肢が広がればいいと思い、そのためにも、保険が適用されたらいいと思っています。

 そして、もっと安価で気軽にカウンセリングを受けることができれば、皆さん、病気になる前に、問題を解決できるようなチャンスを手に入れることができるのではないかと思っています。

 社会・生活不安を抱えている方が、前向きな思考をもつための機会、学ぶ機会があり、それに対しても保険が使えるようになれたらいいと思っています。


―保険制度が適用になるまでの道のりは長そうですか?

 保険に限らず、段階的に考えています。最終的に、健康保険のような公的なものであると、皆さんが利用できるサービスになると思っています。

 大きな企業であれば民間のメディカルサービスみたいな会社に登録して、二十四時間で社員とその家族は、相談できたり、病院を紹介してくれます。カウンセリングを年間、無料何回か受けられるというのを福利厚生としてやっている企業も増えてきているようです。

 でも、そのような企業ではない人達が、一生懸命カウンセリングに通ってきていて、いいところまできていても、「クビになったので来られません」という、やむなく中断という現実もあります。ここで終わってしまって、症状が逆行してしまうことがあったら、それまで通ってきたお金が無駄になってしまいます。


―保険が適用されるには、最も必要なことは何ですか?

 今、保険が適用されない理由として、カウンセラーとしての資格制度が、法的に整備されていないことが一番かもしれません。
民間のカウンセリングの資格に対して、法的整備、資格制度、内容などによって、等級分けをするといった整備というものがキチンとしたものがないと、保険制度に組み込むことは、すごく困難だと思っています。

 「カウンセリングに来ていることを家族にも知られたくない」「会社に心理療法を受けているとわかったらクビになりませんか?」というような、まだ心理療法に対しての知識がうすいところもあります。カウンセリングの必要性を多くの方に認識していただけるように、お伝えしていくことも必要だと考えています。


―適用に向けて、どのようなことを考えていますか?

 整骨院も昔は保険が適用されていませんでした。整体師やマッサージ師というのは、該当しないので、保険は効きませんが、柔術整体師と言われる人がやっている整骨院では、保険が適用されます。

 適用までは、けっこう大変なようでしたが、心理療法でもいつかそういう風になっていけたらという思いがあります。
心理療法での最初の段階として、各自治体に助成金のような形で、1回につき何%補助してもらえるような仕組みを考えています。

 カウンセリング、心理療法というものを皆さんが理解して、プラスに使っていただきたいと思っている心理療法士は、たくさんいると思います。来て下さったクライアントさん達が望む結果を一緒に見つけたいという気持ちをもっています。

 でも、クライアントさんにとって、カウンセリング費用が負担になる場合も多く、もどかしい思いをしている心理療法士も多いだろうと思っています。心理療法士の皆さんの声を集めて、少しずつでいいから、動きになっていけたら、何かが変えられるかなあと思っています。


―この3月より、心の教室を始められたきっかけを教えてください

 今まで、PTA、市の健康教室、企業のセミナーなどでお話させていただく機会がありました。でも短期間で「へーそうなの」で終わってしまうのではなく、ちょっと腰を落ち着かせて、ゆっくりこころについて見つめ直してほしいと思っていました。

 自分を見つめ直す機会というものを持つことによって、辛い思いをしない、自分で乗り越えられる、そのテクニックを身につけたり、自分をきちんと理解したりできます。その助けとして、心理療法やその理論というものは、とても役に立ちます。

 今までは一人一人の相談者に対応するということ、カウンセリングルームを続けていくということを考えたときに、なかなか安価で、時間をとるということが難しい現状がありました。

 しかし、年々クライアントさん達の状態が深刻になって、経済的に負担になって、「カウンセリング、もうやめなくちゃ」と悩んでいる人に対して、「タダでもいいよ」というのは難しいので、「代わりにこんなのをやっているから、このくらいの金額ならどうだろう」という風に、1回のカウンセリングよりも安い金額で、こころについて知る教室を始めました。


―最後にカウンセリングについて一言お願いします。

 こころを病まない自分の生き方やスタンスというものを見つけることが一番大事です。そのヒントになることを知っていただきたいと思っています。

 そして、カウンセリングって楽しいよということを皆さんに知っていただきたいと思っています。



*補足―心理療法とカウンセリング
 カウンセリングは心理療法の一療法です。これに始まりこれに終わるといってもいいほどベースになるものです。でも、心理療法はこれにとどまるものではありません。さらに、とても多岐にわたっています。



「海外の保険制度」

 アメリカは、国民保険制度がない国です。
 各自治体や州・市によって心理療法が、保険適用になっているところがあります。

 民間の保険会社では、心理療法を保険のサービスの一つとして提供している場合があります。

 イギリスやフランスでは、心理療法に限定して、公的な機関、行政や自治体が動いています。
 また、心理療法の効果・利用率をあげるために動いている国や地域があります。




 次回をお楽しみに!(インタビュー:カウンセリングルーム ル・クール(山形県) 山田 記子カウンセラー

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(1)カウンセリング・セラピーの効果 [カウンセリング]

(第1回)カウンセリング・セラピーの効果

◇◇◇◇◇

 今、カウンセリングはどういうものか、どんな時に利用するものとお考えですか?

 カウンセリングは、悩んだ時、何らかの症状が出た時に、悩みを何とかしてくれるために行くものだと考えている方も多いのではないでしょうか。

 カウンセリング・セラピーとどういうものか、またその効果について金澤セラピストにお話をお聞きしました。

◇◇◇◇◇


―カウンセリングは、どういったものでしょうか。

 人間には誰しも、自分で立ち直っていく力(エネルギー)を根本的に持っています。そういった自ら立ち直っていく力というものを引き出していくお手伝いをするというのがカウンセラーの役目であり、カウンセリングと考えています。

 日本では、カウンセリングがまだまだメジャーではないので、「受けにくい」とか「どういうものかな」と思っている人は沢山いると思います。

 また人間関係の悩みや症状があって受けるものだという認識があります。

 カウンセリングは、欧米で発達してきたもので、欧米では、日常生活で、「親と喧嘩した」とか「むしゃくしゃする」とか「いらだつ」とかそういったちょっとした時に、誰かにきちんと聞いてもらうということが当たり前になっています。

 日本でも、そういった日常的な気持ちの状態の時でも受けることがあってもいいと思っています。本来はその役目が家族であったり、友達であったり、教師であったり、上司であったりするわけですが、現実には、きちんと聞いてはくれませんよね。

 そして、多少のストレスを抱えている人や普通に働けているとか、普通の生活ができているという人(健常者)がカウンセリングを受けてみるとその効果がよりわかると思います。

 一方で、うつ病が発症してしまった人、精神疾患で治療をしている人、精神科、心療内科、メンタルクリニックなどに長い間通っている方というのは逆効果なケースも多々あります。

 そのような方は、話を聴いてもらうことは必要なのですが、その先の気持ちに深く入って問いかけていくような場合には、精神疾患者の場合は、思考的な部分が歪んでいたり、感情を抑圧していたりするパターンがあるので、カウンセリングでの効果はなかなか得られません。むしろ症状を悪化させる引き金になりかねません。

 治療過程において、症状が安定してきた状態になってきた時に、薬物治療とカウンセリングの併用で治療効果をあげていくことが望ましいことです。

 その際は、必ず主治医の許可が必要ですので、きちんと相談しながら受けるとよいでしょう。

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―カウンセリングではどのようなことをされるのですか?

 ただひたすら「傾聴」します。私の場合には、一般的に傾聴スタイルと言われているものを行っています。

 聴くというのは、普通に人の話を聞く時の聞くではありません。聴く場合には、指示もしませんし、批判もしません、アドバイスもしません、ただ聴くというのが、その人が訴えている、話しているそのものを受けとめるということです。

 指示とか、自分の価値観で、「そうではないでしょ!」とか、「それはちょっと、こうした方がいいんじゃない?」というのを、一切言わないのが本来のカウンセリングです。

 また、よく間違われますが、「恋人と喧嘩して、この人とこうしたいのですけれど・・・」という悩み相談とは、カウンセリングは違います。

 カウンセラーというのは、カウンセラー(聞き手)が一種の鏡になります。クライアントさんが発した言葉を、カウンセラーはそのまま鏡のように受け止め、受け止めたままクライアントに返していきます。

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 そうするとクライアントは自分の言葉が自分に返ってくるので客観的に自分のことを捉えることができるようになります。
例えば、「こうこうこういうことがあって、こうなのですよ」と言うときには、「これこれこういうことで、こうなのですね」と言って返します。

 そうすると自分の言葉そのままが返ってくるので、自分で考え、混乱していたことを自分で整理することができるようになります。

 そういう時は、思考がきちんと正常に働いている必要があります。うつ病になってしまった人や精神疾患で治療をしている方というのは、思考範囲が非常に狭く、選択肢も狭く、歪んだ思考パターンになっている場合があるので、カウンセリングは向いていないと考えています。


―実際に「どうしたらいいのですか?」と質問された場合はどうするのですか?

 「そうね~どうしたらね~?」と応答し、クライアントさんの中に持っている答えをクライアントさんと共に「傾聴」を通して探していくことをしていきます。

 どうしても本人が、答えてほしいという場合には答えるケースもあります。けれど、「他の人がやって成功したものが、あなたにとっていいとは限らない」というのが基本的にあり、聞いてもしょうがないかもしれません。

 ただし、聞きたいという欲求を満たしてあげるっていうことは必要かもしれないです。そういう部分で答える、あるいは一緒に考えるということを行っていきます。



 明日に続く(インタビュー:メンタルヒーリングルーム(埼玉県) 金澤 修一セラピスト

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(2)カウンセリング・セラピーの効果 [カウンセリング]

(第2回)カウンセリング・セラピーの効果


―初めてのカウンセリングではどのようなことをされるのですか?

 自分でどういうテーマだとか、どういうことに取り組みたいのか、どういう悩みなのかというのを聴くことによって引きだしていきます。

 本人が何を解決したいのかというのをきちんと聞いていくというのがメインですが、情報収集も行います。もちろん質問しながら聞いていくのですが、ただただ聴いていきます。

 初対面の人に、自分のことを話すというのは難しいと思います。また、自分のことが分かっていない、何が悩みなのかということも分かっていないということもあるかもしれませんが、カウンセラーは質問をしながら、それらを引き出していきます。


―カウンセリングに来る前に、何か準備しておくことはありますか?

 そういうことは、一切いらないです。世間話でもいいです。うっぷんを晴らして、本人がそれで良ければ、それでいいです。何かきちんとわかるようにしていかないとカウンセラーの方に、申し訳ないのではないかとか思わなくていいです。そこを、傾聴カウンセリングで、引き出していきます。


―カウンセリングの効果について教えてください。

 傾聴カウンセリングでは、普段話せないことを話せたということで、気分的に、スッキリというのがあります。また、自分の頭の中で、ぐちゃぐちゃになって整理できていないものが、なんとなく整理できたことによって、気分がスッキリするということがあります。

 「誰にもこういうことを話せないことを話せた」ということが一番大きいことです。「話せたことによってすごく気分が楽になりました」とか「たくさん話ができました」とか。

 人間というのはそういうスッキリした気分になったときに、極端なことを言えば何でもやれちゃうみたいな感じになりますよね。

 そうすると、ポジティブになる、前向きになるという可能性が出てきますよね。一番はそういう気分の変化です。答えが自分で導き出せるというのもあります。

 誰でも、自分で自分の中に、答えを持っています。その答えが自分で導きだせると、「ああこうだったんだ」ということがわかります。

 そのことが、「気づき」と言われるものになります。そういったときにアクションが変わるといった可能性があります。

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―セラピー(心理療法)の効果について教えてください。

 現状で、自分が不都合になっている悩みとか人間関係のパターンなど、もともとその状況を引き起こしている根本的な要因というものがあります。

 それらは、過去にあったトラウマであったりするのですが、そういったものをセラピー(前世療法とか、退行療法とか言われるもの)のプロセスのなかで再体験し、根本原因を解決し、カタルシス(*1)を得ることによって症状の変化や思考の変化が起きてきます。

 全て、イメージとかイマジネーションの中で行っていきます。過去にさかのぼって、過去に未処理だったものを解決していくことによって、それが原因で起こっている今の不都合が消えていくという論理になります。

 例えば、部屋が汚くてきれいにできないとか、片づけられないと、いつも人から言われて、いつも片づけたいとは思っているのだけれどできない。片づけられないのには、根本的な原因があります。

 その根本的原因を、潜在意識に働きかけ、過去にさかのぼって、原因となった出来事を再体験して、問題の解決を行い、傷ついた部分をヒーリングしていきます。

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 「片づけられない」根本的要因が解決したことで、「片づけられなくしていたものがなくなったので、片づけられるようになる」という現象が起こることがあります。

 例えば、お母さんと仲が悪いと仮定しましょう。お母さんとの関わりで感じていた感情にフォーカスしていきます。お母さんになぜこんな感情を抱いてしまうのかとか、どんな気持になるのかなど、お母さんに対する気持ちのルーツを探し、その出来事をセラピーの中で再体験し理解し、その傷ついた部分を癒していくことをします。

 するとお母さんに対する自分の対応が変わります。そうすると、お母さんの方も接し方に変化が現れます。そういうことが、セラピーの効果としてあります。

 現象だけを捉えて解決したいということは、欲求を満たしたいということだけです。そういう風になってしまう自分をなんとか変えたいというモチベーションが重要なことです。その強い思いがあると、カウンセリングやセラピーを行うと効果がより現れやすいです。


注釈*1【カタルシス】
 浄化、清めの意味をもつギリシャ語
 問題からの精神、感情、身体的な解放であり、永続する安心感と理解をもたらします。
 最も強烈なカタルシス体験は、新で、新しく生まれ直すことによく似た体験となります。
 


 明日に続く(インタビュー:メンタルヒーリングルーム(埼玉県) 金澤 修一セラピスト

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(3)カウンセリング・セラピーの効果 [カウンセリング]

(第3回)カウンセリング・セラピーの効果


―カウンセリングやセラピーはどのような時に受けると効果があるのですか?

 常日頃抱えているような多少のストレスは、各自のストレス耐性でなんとかなっており、現在それで日常生活ができないほど困っている状況ではないと言うことがあります。

 しかし、自分の先々のことを考えたときに、「やっぱりこういう風になりたいなあ」とか「何で変えられないのだろう」とか「いつもどこかに何かが引っかかっている」と感じているのであればカウンセリングやセラピーを利用してみるといいと思います。

 「もっとこういう風になりたいなあ」「もっと人とこういう風にかかわって、こういう風な人生になったらいいなあ」とか思っても「じゃあ、どうやったらいいの」というのはわからないわけですよね。

 そして、効果を得るには、やっぱり自分をいかに変えたいか、変わりたいかっていうモチベーションですよね。

 また、人間って、困ったことが起ったり、病気やそういう症状がでてしまった時などでないと、なかなか自分について振り返らないですよね。そういう時がチャンスです。

 カウンセリングを受けるチャンス、セラピーを受けるチャンス。だから、悩みとか、あるいは困ったことが起きた時、自分に不都合なことが起こったときというのがチャンス。

 「なんでこうなるのだろうか」「なんでいつも私ってこうなのだろうか」「なんで私だけ、こんな風に扱われるのだろうか」って、誰にも言えないとか、そういう時という時がチャンス。

 セラピストの手を借りて、自分自身に自分で取り組むチャンス。

 そういう時も、「いつもいつも同じ繰り返しをしてきて、同じパターンをしてきて、もういい加減そういう自分を捨てて違う自分に変わらないといけないなあ」とまず思わないと受けてもあまり効果は見込めないと感じています。

 例えば、ちょっとしたイライラでも今は小さいかもしれないけれど、毎回毎回繰り返していくと、衝突してしまう可能性は大きいですよね。

 そうすると、どうして、こんな状況の時にいつもそうなってしまうのか、そんな時に、自分はどんな気分を味わって、どんな感情を感じてしまうのかということを深く掘り起こして気づいていくのがカウンセリングで、もっとそれをつきつめていくのがセラピーです。

 いかにそういう自分の不都合になるパターンをしないように、違うパターンになるようにしていくということですよね。そうすることができれば今までと違う関わりかたとか、捉え方とか、そうなれば今までとは違う行動になってくるわけです。

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 例えば、子供の頃というのは、親の教育を受けてきて、良いとか悪いとかいうのは、子供にはわからないので、全部受け入れてしまうわけですよね。それが、大人になっても、わからないで無意識にやってしまっているパターンが今の私達です。

 受け入れてきたものが、不都合に活用されている場合には、そのやり方は違うんだよということを、当時のそういう部分に行って、解決、理解して行きます。

 そうすると、いつもいつも同じ繰り返しをしてきたパターンというのが、なくなるわけですよね。

 そして違う視野が広がって、選択肢ができて、今までの自分と違う関わり、捉え方、行動ができるようになります。

 そうすると当然、今まで関わってきた人だとか、自分の周囲に集まってくる人間の質も変わってくるし、当然関係性も変わってくるという現象が起きてきます。


―人間関係の問題にも活かすことはできそうですね。

 現在、会社の中では、人間関係というのは、一番の悩みになっていると思います。

 例えば、悩みの種となっているその人に接している自分の物の捉え方と思考パターン、行動パターンというのがあるわけですが、そのパターンが変われば、相手も変わらざるおえなくなってくると思います。

 今までと違うパターンをされたら、相手は変わらず前と同じ関わり方をしてくると思いますか?
 やはりちょっと違うのではないかと思います。

 今まではこういう考え方であったのが、違う選択肢ができて、こういう考え方もあると考えるようになった場合には、もっと自分らしいことができるところに行くということもあるかもしれません。


 明日に続く(インタビュー:メンタルヒーリングルーム(埼玉県) 金澤 修一セラピスト

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