(3)ユトリをもつことの大切さ [自分自身]
(最終回)ユトリをもつことの大切さ
―例えば、育児の場合には、ユトリはなぜ必要になりますか?
育児には、お母さん、お父さんの笑顔が大切です。これは、ユトリがなければ出ませんよね。そして、子供の前では喧嘩をしないこと。これもお互いにユトリがないとダメですよね。
そして、言語野が発達するまでは子供は親に何かを伝えようと、叩いたり泣いたりします。そういう時には、叱らずに子供の気持ちを読みとってください。
お母さんは、読みとれるようになると思います。これもユトリがなければ出来ません。
言語野が発達してきたら、人間としていけないことは叱る。ただ単に叱るのでは、ユトリがないですよね。
ユトリがあれば、なぜしてはいけないかということを諭すこともできるようになると思います。叱るのではなくて「諭す」でしょう。
―日常的に、何かできることはありますか?
働いて居られる女性にお勧めしていますが、クールダウン、リセットタイムという時間です。
どこかで、仕事モードから自己モードへの切り替え。その逆も同じです。
出勤時だったら、お気に入りのカフェなどで、新聞を読みながらコーヒーを一杯飲むとか、退社時だったら、高層ビルの上階のバーで、例え20分でもいいから、ブランデーを飲んで、夜景が見られるところだったら、夜景でも眺めながら頭の中から仕事モードを抜いて空っぽにしてみてはどうでしょうか。
もちろん、バーでなくてもカフェでも良いんです。
いつもの通り道に何か切り替えることができるような場所がないか少し意識されてブラブラしてみてはどうでしょうか。
終電でバタンQだと、こうすることさえ、ままならないですよね?
―谷村カウンセラーはユトリをもつためにしていることはあるのですか?
クールダウン時間をとっています。23時には、パソコンを落として、寝るまで、テレビを眺めていたり、お風呂に入ったりと、仕事モードから切り替える時間を作ります。
また、週に1回、買い物に車で行きます。
移住致しましたところが、「ここは日本か」というくらいのところに住んでいるので(笑)、週に1回でかけて、行きつけのお店で話をしたり、ちょっとした相談にのったり、そんな日を設けています。
また、ちょっと贅沢ですけれど、お風呂ではラッシュの石鹸を使ったりしています。
これは臭覚刺激で、素晴らしい香りを楽しみながら、頭をからっぽにして湯船につかってリセットしています。
次回をお楽しみに!(インタビュー:カウンセリングルームA/T 谷村 剛臣カウンセラー)
print用
コメント 0